bigbites

お待たせしました!

“333music.wave”でお伝えしましたように、
本日、6月8日発売の
BIG BITESの1stフル・アルバム
『Lion』

lion_web

の全曲インタビューをお届けします

今回、長くなってしまったので、前半と後半に分けて、
後半は明日のこの時間にアップすることにいたします。
ご了承くださいませ


☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆

結成から約3年。
これまでライヴを中心に活動してきたBIG BITESが、
待望の1stフル・アルバム『Lion』を6月8日、リリースする。
3曲入りCD「ROUGH MIX」、
ミニ・アルバム『Leopard』にはなかった
BIG BITESの世界観が表現された本作には、
今、この3人しか生み出せない“ROCK”が詰め込まれている。
ここではメンバー全員に、
収録されてる9曲すべてについて話を訊いた。
まずは全曲インタビュー【前編】からーー


      *      *

M1「MAKE A NOISE」
ーーライヴでもお馴染みのこの曲が1曲目になるのはちょっと意外でしたが、重心の低いサウンド、1コ1コの音が下っ腹に響く気持ちいい大人なロックですね。
ANNIE:たぶん演奏だけじゃなくて、アンサンブル自体が重く聞こえる感じなんだよね。さっきラジオで言ったように、若いorオッサンでいえば、この感じの演奏、若い人には出来ないんじゃないかな?
ANCHANG:あと、その重さってNATCHINのベースによるところが大きいよね。絶対、飛び出ないから。
NATCHIN:あぁ、俺は絶対に飛び出ないですね。キックより前にいると気持ち悪い。
ーーえっと、解りやすく言うと…ANNIEの叩くドラムのドスッ!っていうキックの音より、NATCHINのベースの音が先に聞こえるのは気持ち悪いってこと?
NATCHIN:そうですね。俺の中でロック系のベースはそうあるべきものってイメージがあるんで……って、こんなマニアックな話でいいんですか?(笑)
ーーもうちょっと柔らかめな話にしましょうか(笑)。
NATCHIN:ですよね(笑)。この曲は珍しく、ANCHANGが持ってきた原曲から形は出来上がってたんだよね?
ANNIE:そうだね。
NATCHIN:BIG BITESって、みんなでスタジオに入って音を出しながら曲を作るんですよ。そんな中では珍しくデモの段階から完成形が見えていて。聴いた瞬間、コレ絶対にやりたい!!って思った。
ANNIE:ANCHANGのデモ曲を聴いたら、個人的には気の利いたフィルインが浮かんでしまって、それをテーマにBメロで広げていったらシックリきて。
ANCHANG:きたねぇ、シックリと。
ーーやはりアレンジは実際に音を出しながら詰めていくスタイルなんですね、BIG BITESさんの場合は。
ANNIE:かなりアナログだと思うよ、時代に逆行して(笑)。
ーー(笑)ではタイトルのこと。“MAKE A NOISE”は“みんなで騒ごうぜ!”みたいな意味?
ANCHANG:ですね。以前、アメリカに行った時、アイスホッケーの試合を見ていたら電光掲示板に出るんですよ、“MAKE A NOISE”って。
ーーあ、テレビか何かで見たことあります。
ANCHANG:そしたら、お客さんが“ゥワーーッ!!”と騒ぐわけです。そのノリのいい感じがスゴくいいな、“MAKE A NOISE”っていい言葉だなって単純に思ったっていう。
NATCHIN:ライヴでも、そんな感じに盛り上がってもらえたら嬉しいなっていう想いもありますし。
ーーあと面白かったのは♪油性 マジック〜♪とか“You say Magic”と英語にも聞こえるような歌詞があったりーー。
ANCHANG:よくぞ気づいてくださいました。
ーー♪ふざけすぎて I'M SORRY…♪ってフレーズなんかは、正にANCHANGだな、と。
ANCHANG:ふざけてるんすかね? やっぱ僕は(笑)。
ーーいえいえ(笑)、この言葉で一気に曲が身近なものになる気がするんです。
ANCHANG:あ、そういうことですね(笑)。やっぱり、どっか(心に)引っかかる部分、“安藤ポイント”がないとダメなんですよねぇ。


M2「LOVEBITES」
ーーこの“LOVEBITES”は訳すと“愛咬”ってあったんですが…愛しすぎるあまりあま咬みしちゃう、みたいなニュアンス?
ANNIE:プハッ!(笑)
ANCHANG:いや、そうでもなくて(笑)。まあまあまあ…僕が調べたところで言うと“恋の痛手”的な訳があったんですけどね。ほら、意外と恋愛にはいろんな障害があったりするじゃないですか? 遠距離だとか、親が厳しいとか、何だとか。そういうことがあっても、気が付いてみたら赤道まで追っかけるくらいのハマり具合だったという。赤道まで追っかけるくらい愛してるよ、くらいに受け取ってもらえるといいんじゃないかな、と。
ANNIE:つまり例えとしては赤道とか、できるだけ遠い方がよかったってことでしょ?
ANCHANG:まあね。月まで追っかけていってもいいんだけどね(笑)。ただ、ありがちな“すごく愛してる”とか“とても愛してる”とかっていう歌詞じゃないんですよね、僕の愛情表現は。
ANNIE:かといって北極じゃホットじゃないもんね。
NATCHIN:北極から〜じゃ歌いづらいもんね。
ANNIE:えっ、そういう問題?(笑) 
ANCHANG:南極だとーー。
ANNIE:空気を入れたら…(笑)。
ーー下ネタ方面への脱線は禁止です!(笑) 曲の話に戻しますよ。曲調的にはBIG BITESには珍しい感じがするんですが。
NATCHIN:BIG BITESで唯一じゃないですか? こういうテンポの8ビートは。
ANNIE:しかも、こういう8ビートはC調になりがちなんだけど、「LOVEBITES」はそうじゃないから、なんかいいなと思って。これも元々は違う形だったんだけど、プリプロで成長したよね。
ANCHANG:正直、難しかったね。
ANNIE:よくまとまったんじゃない?
ANCHANG:…まとまってんのかな?(笑)
ANNIE:でも、これは一つの完成形ですからね、今の段階での。


M3「KISS ME BABY」
ーーいや〜この曲は'70年代洋楽ファンは萌える音でしょう!
ANNIE:これはねぇ、俺的にはたまらんね。
ーーたまらんですよ(笑)。
ANCHANG:意外とそう思っていただけるんですかね? BIG BITESにとってはチャレンジ・ソングなんですけど。
ANNIE:いや〜、こういうのをANCHANGが出してくれるのが嬉しいよ。
ーーサウンド然り、歌詞の雰囲気や“ベルベット”なんていう単語も[その時代]を匂わせるし。
ANCHANG:ウチにベルベットはないんですけどね(笑)。
ーー(笑)でも、情景が目に浮かぶような、とろけそうな愛の歌に仕上がってると思いますよ。
ANNIE:でしょ? これ酒を呑みつつ月を見ながら聴くと最高!
ANCHANG:これ、全然、制作期間と関係ない時に1人で勝手に録っていたんだ、たぶん。作ってる時、俺、酔っぱらっていたのかもしれない(笑)。
ANNIE:それでだ、呑んで聴くとスゴくいいのは(笑)。
ANCHANG:ただ正直、NATCHINとか、こういうのは嫌いかな、と思いつつメールでデモを送ってみて……。
ANNIE:俺もNATCHINはダメかな?って思った。
NATCHIN:ANNIEが楽しそうに叩いてるのを見て、俺は嬉しいですよ(笑)。
ANNIE:っていうか、俺ら2人に押し切られちゃったから(笑)。
NATCHIN:いや、逆に俺にとっては新鮮だった。今、こういうテイストの曲をやってる人もいないし。
ANCHANG:そうだね。この曲、“ハイトーンで歌わないでくれ”ってNATCHINに言われたんだけど。
ANNIE:いやいや、俺からしたらハイトーンで歌ってもらわないと困るっていう(笑)。そのへんも押し切って(笑)。でも、やっていくうちにイメージが伝わっていったでしょ?
NATCHIN:ま、徐々に。
ANNIE:それがバンドのよさだよね。パソコンで作ったデータをやりとりしたんじゃ成し得ないことで。現場で集まって“こういう感じはどう?”“ああ、この感じだったらいい曲になるじゃん?”って音を出しながら確認していける、それがアナログのよさであってさ。
NATCHIN:そうだね。なんかやってるうちに入り込めたというか、レコーディングして余計に好きになった曲っていうか。この曲は、エンジニアの方にお任せして遊んでもらった曲でもあって。
ANNIE:もちろん、' 70年代のロックは知ってる人だし、俺らが目指すところの音を解ってるから。っていうか、解ってるも何も、このエフェクトは“あのアルバム”のココを聴いてないとできないでしょっていう(笑)。
ーーはいはいはい(笑)。
ANNIE:それがおかしくてさ(笑)。
ANCHANG:ま、でもね、僕はレッド・ツェッペリンみたいなのがやりたかっただけでーー。
ーーあ〜、言っちゃった、オブラートに包んでずっと話してきたのに(苦笑)。
ANNIE:言ったね(笑)。
NATCHIN:しかもハッキリね(笑)。
ANCHANG:いや、レッド・ツェッペリンみたいなのをやりたいなって思う人は多いと思うんですよ。
ANNIE:多いと思う。
ANCHANG:でも、できないと思うんですよ。
ANNIE:そうなんだよね。
ANCHANG:僕も出来ると思ってないんですけど、単純にやってみたかったんです。
ANNIE:ま、それがレッド・ツェッペリンの真似ごとじゃなくてさ、BIG BITESの「KISS ME BABY」になってるところが、やっぱ素晴らしいところで。
ANCHANG:そりゃもちろん、この3人でやればそうなりますよ、BIG BITESの音に。
ーーしかし、タイトルの「KISS ME BABY」って、今時言わないっていうか(笑)。
ANCHANG:だから選んだんです。“against今時”というか、時代に逆行して今時使わない言葉を選んで使おうとするところが僕にはあるので。今時、“ベイベー”なんて言うの、吉川さんくらいしかいないですから(笑)。


M4「LION MAN」
ーーこの曲に哀愁漂う男の背中を感じたんですよね。広大なサバンナに夕日を浴びて百獣の王ライオンがポツンといるような絵が浮かんだっていうか。
ANCHANG:寂しい感じはありますね、東京砂漠みたいな。
ーーそれとイントロの1音目から乾いた空気感があって。
ANCHANG:そうですねぇ…アコースティック・ギター、ドライヤーで乾かしましたからね(笑)。
ANNIE:やってたっけ?
ANCHANG:ウソです(笑)。でも、ホントに乾かすといいんだよね?
ANNIE:だと思うよ。湿度は楽器の状態や音に大きく影響するから。
ーーで、そういう音だったから♪乾いた大地に転がり〜♪っていう歌い出しもピッタリだな、と。
ANCHANG:あぁ。これ、スッゴい歌詞、悩んだな…。NATCHINからのメールがヒントにはなっていたんだけど。
ーーNATCHINが歌詞を書いてるんですか?
NATCHIN:この曲に限らず、曲を聴いて思いついた単語や言葉をバーッて書いてメールで送るんですよ。特にこの曲、俺は一番絵が見えていて。もっと言えば「LION MAN」っていうタイトルも送っていたんじゃないかな。
ANNIE:これ、仮タイトルは「JAGUAR」だったんだけど(笑)。
NATCHIN:そうだ!(笑)
ANCHANG:だよね(笑)。逆にそこから発展してアルバム・タイトルも『Lion』になったのかな?
ANNIE:いや、この曲が出来る前から、アルバム・タイトルは『Lion』にしようって言ってた。なんで?(笑)
NATCHIN:元々、アルバムを『Lion』にしたかったっていうのもあるし、ツアー・タイトルも百獣の王・ライオンにちなんで“HUNT BIG GAME”(大物狩り)にしたかったし。っていうのがあって、この曲、一番引っかかって何かアルバムの肝になる曲じゃないかなって気がしたから、「LION MAN」になったんじゃなかったかな…。
ANNIE:あ、そういうことだったんだ。
ANCHANG:僕の中で、これはチャレンジ・ソングでもあるんですね。曲自体はそんなに難しくないっていうかフレーズ自体は簡単だけど。日本人が手を出さない系だと思うんですよ。
ANNIE:これなんか、特にそういうタイプの曲だよね。
NATCHIN:結果、BIG BITESで上手く料理できたと思うし、タイトルに負けないスケールの大きな曲になったと思います。


M5「Arrabbiata Lady」
ーーアラビアータといえば、イタリア料理の辛いトマトソースを思い出しますけどーー。
ANNIE:“おこりんぼ風”って訳もあるんですよ。
ーーそう。しかし“Arrabbiata Lady”とはよく言ったもんだな、と(笑)。
ANCHANG:これ、適当に言葉の響きで作ったんですよ。最初、♪なんとか Lady〜♪ってデモに入れていたんだよね?
NATCHIN:入れてた。♪ホニャラララ Lady〜♪って。で、Ladyは決まりだろうって感じは最初からあって。
ANCHANG:そのホニャララの部分に合う言葉を探していたら、なんとなく“Arrabbiata Lady”っていうのが浮かんで、意味も調べていったら面白いな、と。さらっと見ると正直、何の歌か?解らないと思うんですよ。なんだけど、いろいろ想像できると思うんです。スゴくエロティックな情事にも受け取れるし、もっと日常的な恋愛の1コマ、怒ってるのか怒ってないんだかわからない彼女とのやりとりにも見えるし。
NATCHIN:そういうこと多いね、女性って。
ANCHANG:“なんで怒ってるの?”なんて訊くと、余計に怒られたりね(笑)。
ANNIE:あるある(笑)。
ーー男と女の間には永遠に解り合えない部分があるんですよ、きっと(笑)。
NATCHIN:あのさ、この曲のイントロとサビで誰か振り付けしてくれないかな?って思ってて。
ANCHANG:えっ?(笑)
NATCHIN:冗談抜きで。客席にダンサーの人とかいたらステージに上げて、みんなで同じ振りで踊りたいんだけど……。
ANNIE:お客さんの中にダンサーいるの?
NATCHIN:いるんじゃない?
ANCHANG:ダンサーっていっても、ソシアル・ダンスとかだったらどうする?(笑)
ANNIE:俺的には♪君がパスタを茹でてる〜♪のBメロで腰を振ってほしいな(笑)。あのグルーヴ、たまらなくセクシーで大好き(笑)。
ーー妄想の世界が広がってますね(笑)。個人的にはこの曲、金髪のオネエチャンが登場するPVを作ってほしいんですよ。
ANNIE:あぁ〜(←妄想中)。
ANCHANG:オネエチャン、最後まで顔を見せないのがいいですね(←妄想中)。


<Interview:Kimico masubuchi>

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いかがでしたでしょうか?
インタビューの後半は、明日、0:00〜、本ブログにアップいたします。
どうぞ、お楽しみに!

6月3日からスタートした全国ツアー、
“BIG BITES LIVE 2011 [HUNT BIG GAME] ”。
ぜひ、1stフル・アルバム『Lion』の新曲達を体感しに行きましょう!!

ライヴの詳細などは詳しくはオフィシャル・サイトにてご確認ください

【 http://big-bites.com/ 】