2月24日、渋谷O-westで行われたイベントに出演したJullyのライヴを見に行った。
最近、ヴォーカルの慎一郎は彼の日記の中で"ライヴ=イキル"というテーマで言葉を綴っているが、正に魂を削って”自分がココにいる”ことを表している、そんなステージだった。
いきなり観客の前に裸足で現れるなり、イントロに合わせて上半身を全部使ってバンギングし、足で大地を踏み鳴らし、体全体でリズムをとる慎一郎。
リズムをとる、というより、心臓の鼓動を体全体で表してる、と言ってもいいかもしれない。
ゴリゴリの重いサウンドと心に訴えかける歌詞、琴線を震わす郷愁のメロディー。
慎一郎の音楽のルーツを辿れば、彼らの音楽は歌謡ロックというジャンルかもしれないが、そんなポップな枠で括るには、あまりにも彼の吐き出す言霊が重すぎる(良い意味で)。
だが、敢えてネガティヴなことを歌うことが心の浄化に繋がっている、とも思える。
観客も、ステージにいるJullyの音楽を全身で受け止めて、解毒している…そんな風にも見える。
今、巷でデトックス(解毒して体を浄化し、綺麗にしていくこと)が流行っているけれど、いうなればJullyの音楽はデトックス効果があるのではないか、と。
もちろん、ヘヴィー・ロックやミックスチャー・ロックとして純粋に音を楽しむこともできるし、受け取り方は様々でいい。
いずれにしても、彼らがココにいること、自分達がココに生きていることを、何らかの形で実感出来る、そんな空間を作っていた。

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終演後の慎一郎はわずか6,7曲の演奏だったというのに、ステージの袖で汗だくになって精根尽きて果てていた。
でも、どこか、すっきりした表情。
少しだけ心配になって、声をかけた、”こんな調子で、ワンマン・ライヴ、体はもつの?”。
”ハハハ、ですよね(笑)。でも、ワンマンだからっていって、ペース配分したり、力を加減したりってことはしないんで。まぁ、なんとかなりますよ(笑)”
と笑顔で応える。
”特に、今日はロックっぽいテイストの激しい曲だけで構成したから…。ま、4月30日のO-westのワンマン「焔 」はもっといろんな曲を演奏するし。3月29日発売の初のミニ・アルバム『心叫』を発売した後だから、また今までのワンマン・ライヴとは違った感じになると思いますよ”
彼の言葉どおり、Jully結成1周年を記念して行われる4月30日、O-west単独公演では新しいJullyに出会えるはず。
今、人気、実力共に上昇気流にのっているJullyの記念すべき日になることは、大いに期待して間違いなさそうだ。

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【Jully Official Web Site→http://www.jully-web.com/】